企業ロゴに見る企業文化

〜トヨタ自動車株式会社のロゴ〜

本日はデザイン部が
お届けします。
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デザイン部が担当するブログでは、
企業ロゴのデザインの観点から
「企業文化」について
探っていこうと思います。
 
皆さまご存じのトヨタ自動車のロゴ。
 
1936年から使用していたカタカナの
「トヨタ」ロゴも有名なロゴです。
トヨダAA型乗用車

1935年~ トヨダAA型、AB型乗用車 マーク

トヨダ G1型トラック

1935年~ トヨダ G1型トラック マーク

1936年~人名「とよだ」から企業「トヨタ」へ社会的存在へ発展する意味を込める

その旧タイプから、
1989年(平成元年)10月2日に
現在のトヨタ車エンブレムに見られる
「トヨタマーク&ロゴタイプ」への変更
が行われました。
 
実に5年の年月をかけて
作成されたようです。
新マークは
トヨタブランドを示すマークとして
新たに設定したもので、
トヨタ車の先進性と信頼性を
象徴する統一的なマークとして、
1989年以降に発売される
新型車に使用され、
 
そのエンブレムが
車両に装着されました。
 
海外ではすでに
LEXUSブランドを示すマークが
使われており、
トヨタブランドの
新マークの設定により、
2系統のマークが使用される
ことになりました。
 
では、
ロゴを詳しく見てみましょう。
 
全体のデザインを
楕円で統一しています。
 
タテとヨコに組み合わせた
2つの楕円はトヨタの「T」であり、
 
この楕円の
組み合わせの中に
「TOYOTA」すべての
アルファベットが内包されています。
背後の空間は、
トヨタの先進技術の
グローバルな広がりと
未来・宇宙に翔ける
無限の可能性を表しています。
 
トヨタ自動車は、
お客様に満足していただくことを
クルマづくりの原点と考えています。
 
そして21世紀を見据えた
クルマづくりのために、
先進技術の研究開発に
積極的に取り組むとともに、
品質体制やサービス体制の充実、
強化に努めています。
 
ロゴマークに見られる楕円は
”2つの中心”を持つ曲線です。
 
この”2つの中心”を持つ楕円で、
”お客様の心”と”車づくりの心”が
一体になった信頼感を表しています。
 
近年のトヨタ自動車の動向として、
「自動車をつくる会社」から
「モビリティカンパニー」に
モデルチェンジしようとしている
ことが発信されています。
”楕円の2つの中心”も単なる
「会社とお客様」から、
さらに大きな視点に中心をおいて
社会に貢献し発展していこうと
していることを、社内と社外
そして国内と国外へ表明しています。
 
創業以来、企業文化を大切にし、
時代に合わせて作り上げてきた
姿勢が伝わってくる企業の一つです。
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